最近気に入ってるメニュー。包丁を使わない。早くできる。そしてその割に美味しい。
最近スーパーで棒状の干し芋を見かける。それを使った、かんたんなデザートである。
最近気に入ってるメニュー。包丁を使わない。早くできる。そしてその割に美味しい。
柚子こしょうは、九州の人にはポピュラーなものだが、柚子と唐辛子をすり下ろして塩を加えたもので、最近はスーパーでも香辛料の棚に見かけるようになった。ぼく自身も、佐藤正午の掲示板のやりとりで「焼き鳥には柚子こしょうだよね」と言われて初めてその存在を知ったのだが、今では、「柚子こしょう焼き」として店のメニューにも登場し人気を博している。別に無くてもどうというものでもないが、ただ唐辛子を使うと塩昆布ペペロンチーノになる。
三角おにぎりを握れるかい?
まず左手の形から説明するよ。用意するものは300ページくらいのハードカヴァーの単行本一冊。
本を掌の上にのせ、夏休みの午前中から、冷房の効いた図書館に出かける高校生のように本を持って みよう。手をそのままの形にしたまま本を抜くと「コ」の字の形ができるだろ、それが三角おにぎりを 握るための左手の形だ。
つぎは右手。ま横から見て「へ」の字の形になるようにする。
ピンとした角を作るためには、左手の掌と右手の指先で作るんだ。 けっして右手の山形だけで作るんじゃない。ひとつの角ができたら、回転して同じように角を三つ作る。 あくまでも右手の指先で角は作るんだよ。それと真ん中が膨らむのは左手の形が悪いんだ、招き猫の手 みたいになってないかい?
どう? 出来た? えっ、作る気もないって。でも覚えといた方がいいよ。スナックのカウンター で女の子の手を握るときに使えるかも知れないよ。
「女はいつもふた通りさあー・・・・」 と吉田拓郎は唄ったけど、肉じゃがにも ふた通りあるとぼくも断言してしまおう。
ひとつは牛肉を使ったもので、おつゆたぷたぷタイプ。この時のじゃがいもは煮くずれしにくい メークインを使う。
もう一つは、豚肉とだんしゃくいもを使って作る、煮汁が少ないほくほくタイプのものだ。まあ、 実際に女がふた通りじゃ無いように、「牛肉ほくほくタイプ」も「豚肉たぷたぷタイプ」もあるし、 カンガルーの肉も捨てがたいぞと主張するオージーな人もいるかも知れないが、 ここは目をつむってもらって、ふた通りということで話を進めよう。
豚肉とだんしゃくいものパターンは「関東風肉じゃが」、もう一つは「関西風肉じゃが」と名付ける。
この命名法は「豚肉=関東」「牛肉=関西」という文化的背景を考慮したものである。であるから して、正統的な「関東風すき焼き」というのは、単に牛肉を「割り下」 で煮たものではなく、豚肉を使ったすき焼き全般のを指すのが正しい。
ぼくが小学生の頃、町に一件しかない肉屋さんには豚肉以外のものは置いてなかったような気がする。 お使いに行っても「肩ロース200グラムとコロッケ一個」とか「豚バラ100グラムとコロッケ三個」といっ た注文しか記憶にない。また、「きのう牛肉を食べたんだよ」などと学校で口走る子供がいれば、 胡散臭い目で見られ一週間は遊んでもらえなかったものである。
しかしメディアの発達と食材のグローバリゼーションが進み、すき焼きは牛肉で作るものである という誤った考えが日本中に広まってしまった。今では実家に帰って夕食の鍋を囲んでも、当たり前 のように牛肉が出てくるのが寂しい。すき焼きの敵討ちというわけでも無いのだが、今回は 正統な「関東風肉じゃが」の作り方を紹介する。
豚バラは五センチほどに切る。じゃがいもは皮をむき四つ割り、人参は乱切り(じゃがいもが煮 えたときに、柔らかくなるくらいの大きさ)、玉葱は繊維にそって五ミリほどのスライス。突きコンニャク は塩を入れて下ゆでしておく。きぬさやもさっと塩ゆでし冷水にとり鮮やかな緑色に。
子供じゃあるまいし、いつも食べているわけじゃない。でも、冷蔵庫に玉子と玉葱しかなかったら何 を作る? 玉子丼もいいけど、今日はオムライスということで。
おいしいオムライスを作るには二つのコツがある。
ひとつは、ケチャップを直接ご飯にかけて炒めてはいけないということ。炒めた 具に適当な量のケチャップを加え、焦げ付かないように混ぜながら再度よく炒める。その上で温めたご飯 を加える。こうするとケチャップの余分な酸味がとれて48%くらいはおいしさがアップする。
もう一つは、卵の焼き加減である。 熱くなったフライパンにたっぷりのバターを入れる。バターが少 し焦げはじめた頃合いを見計らって卵を流し入れる。すばやく箸で大きくかき混ぜ半熟状に し、火を止めて先ほどのケチャップライスを中央に配置する。たまごの一端をご飯部分に半がけ して、フライパンの上に皿をのせ、そのままエイッとひっくり返す。
この間約三十秒。あとは、上からペーパータオルをかけ、その形を紡錘形に整えるだけである。